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おまとめローンってホントは審査が甘い？キャッシング会社の本音を探る

おまとめローン 2022/1/25 32270view

通常のキャッシング審査より、おまとめローンの審査の方が審査が甘い（緩い）ということが、場合によってはあります。ここではキャッシング会社の本音を絡めて、その理由を説明します。

この記事の目次

審査が甘い

おまとめローンの審査は、実は普通のキャッシング審査より甘いという噂もあります。借金の一本化をする以上、当然借入金額は数百万円になることもあるので、普通は審査が厳しくなる…と考えるものでしょう。

しかし、なぜ逆に甘くなる場合があるのか、ここではその理由を説明します。

その人の返済実績によって、有利になる

お金がない

まず、おまとめローンを利用するということは、これまでに相当の借入・返済をしています。そして、その全てに遅延・延滞がなかったら、これは立派なクレジットヒストリーとして、審査で高く評価されるのです。

普通のキャッシング審査の時は、初めてか、もしくは初めてに近かったという場合。これはクレジットヒストリーがほとんどない状態なので、審査落ちすることも多いんですね。

あるいは、審査落ちしなくても、限度額が10万円～30万円程度と小さくなることが多いのです。これまでの借入・返済の実績というのは、それだけキャッシング審査においては、大きな要素なんですね。

上に書いたことは、逆に言えば「これまでに返済トラブルを起こしている人は、おまとめローンでも審査落ちしやすい」ということ。たくさんの業者・銀行で借り入れしている分、遅れるような人は、通常の1件だけの借り入れよりも、さらに遅延・延滞しているでしょう。

そういう、遅延・延滞の癖がある人にとっては、おまとめローンは逆に審査落ちしやすいと言えるかも知れません。実際、多重債務に陥るような人というのは、遅延・延滞をする割合も高いので、むしろこちらのケースの方が多数派だとも言えます。

上に書いた以外にも、おまとめローンで審査が甘くなる理由。それは業者・銀行にとって「利益を増やすチャンス」ということです。

おまとめローンというのは言うまでもなく「他社の借り入れを、自社に呼び込める」ということ。自社の売上が増えるだけではなく、他社の売上まで奪えるということですね。

キャッシング業者というのは、別にお客さんのためだけにビジネスをしているのではありません。企業である以上「ライバルに勝つ」というのもある程度は重要です。

それを大きく満たせるのがおまとめローンですから、この点で「審査がゆるめになる」ということは、場合によってはあるんですね。

このように「おまとめローンの方が審査に通りやすい」というのは、あくまで「この人なら確実に完済できる」と思ってもらえるような人限定です。当然ですが、他社の借り入れまで自社で背負って、その人に自己破産されたら、大きな痛手だからです。

おまとめローンというのは、カードローン会社にとって「諸刃の剣」なんですね。わかりやすく言うと「ハイリスク・ハイリターン」ということです。

そのため、この「リターン」を確実にもたらしてくれる＝「確実に返済してくれる」という人に対してのみ、審査がやさしくなるのです。

ここまでの内容を読んで「それって、普通のカードローン審査と同じじゃん」と思った人もいるでしょう。「確実に返済できる、返済能力の高い人だったら審査に通る」というのは、確かに普通の審査でも同じです。

つまり、おまとめローンも通常のキャッシング審査も、最終的には一緒なんですね。おまとめローンの方が「多重債務でも通る」「借入総額が多くても通る」という違いは、確かにあります。

しかし、根本的な部分は一緒ということです。

そもそも、ここまで書いた内容は「実際に自分が返済する」ことを考えると、当然なのです。返せないお金を借りて、困るのは自分ですからね。

「返済能力がないのに借りられる」なんていうのは、全然優しくもなんともないのです。そういう審査が甘い業者というのは、実は一番恐ろしいんですね（ヤミ金がその究極ですが）。

これはカードローン審査に限った話ではなく、人生全般「甘い話が一番怖い」のです。「特権は、人の精神を腐敗させる最高の毒である」という名言が、「銀河英雄伝説」という漫画に登場しますが、人生全般、厳しくあたってくれる人や組織の方が、本当はありがたいのです。

ということで、おまとめローンも通常のキャッシング審査と比較して「特別審査が甘い」ということはないのですが、場合によっては有利になる…くらいに考えておいてください。